全国相互扶助生活安心組合(あんしん組合)  設立趣意書

 

残念なことに現代社会では「お金」が人生を左右すると信じられています。

それは事実でもあり、そのために人々は朝から晩まで働きながら少しでも蓄えることで何より精神的な
安定を得ようと模索します。欲しいものや必要なものがあるからお金を得るのではなく、何かを求め、欲
しがる権利を手にするためにいわば保険としての財産を確保しておきたいのが現代人の本音なのかも
しれません。

さらに深刻なのがその日食べるものにも不自由し、雨風さえしのげない人たちが多く存在することです。
そして、そのような人たちに対して自分は何が出来るのかと考えるきっかけさえ与えられずに育ち、無
力感で満たされている若者たちの存在です。彼らがそのまま年齢を重ね、先代よりはるかに重い社会
人としての責務を背負わされた時、希望を見出せずに押しつぶされてしまう恐れがあります。

個人主義の現代社会にあってなお希望を失わず、時に耐え忍びながら前進し続けるために必要なも
のは「将来展望」と「支えあう人の存在」であり、これらが完全に失われた時に人は心を病み、自殺とい
う最悪の結末を迎えてしまうのだと考えられます。                                

                                 
私たちは、現代に横たわる様々な問題を建設的にかつダイナミックに解決していくためには人と人の
大規模な繋がり、「メガ・コミュニティ」の構築が必要だと考えています。


これは当たり前のようで難しい「人と人との繋がり」を広く普及させるものであり、職業、年齢、性別はも
ちろんのこと社会的地位や生活水準の違いによって区別されることのないオープンワイドなコミュニティ
でなければ意味がありません。富裕層、貧困層など各人の置かれた環境や職業、趣味などで細分化
されたコミュニティが多く存在する一方で、ともすれば発展性のない隔離されたコミュニケーションが無
数に形成され、環境や思想の違う者同士の相互理解が得難い社会が形成されつつあります。相互理
解の欠如は他者への思いやりの欠如へと直結し、双方の軋轢を生じさせます。

無意味なブランド嗜好や過度な安定志向もこの社会に生きるうえでの副作用だといえるでしょう。



NPO業界では、非営利組織の運営資金を助成金や寄付などによって獲得する「ファンドレイジング」と
いう技法が重要視されてきています。そして日本国内にファンドレイジングを専門的に行なう 「ファンド
レイザー」 という職業がほとんど認知されていないことへの危機感も募らせています。


各NPOにはそれぞれミッションがあり、その実現に向けて行政の手が及ばない領域の開拓を目指しま
すが、資金なくしてはそれもままなりません。またNPOスタッフはボランティアとして無償で働くべきだと
いう日本特有の価値観も少なからずあり、市民活動の広がりが狭められている現実もあります。


国や政治への不信感が広がる中でNPOなどの市民活動領域に企業が戦略的に加わろうとする動きも
活発になりつつあり、いよいよプロフェッショナルなファンドレイズ技法の確立が望まれているのです。

私たちには日本ファンドレイジング協会様をはじめ、日本を代表する助成団体、NPO関連団体との情報
網があります。それらを有効に活用し専門教育プログラム化することにより、会員様の中からプロファンド
レイザーとして通用する人材を育成します。

また、寄付を戦略的に「商品化」することで効率的なファンドレイジングを推進し、未経験者がプロとして
活動しやすいようにサポート体制を整えます。寄付者とファンドレイザーの双方が納得し、得られる成果を
イメージしやすい寄付商品の開発も私たちの目指すところです。

加えて、日常生活の中で興味を持ったテーマやNPOに対し個人単位で寄付を集めたり、物々交換を呼
びかけるなどの活動を積極的に行なう「市民ファンドレイザー」の育成をもすすめることで、わが国のフィラ
ンソロピー文化が花開く原動力となるでしょう。

私たちは「メガ・コミュニティ」の構築を図りながら全会員様への働きかけを通して社会活動への参加を促
進し、相互扶助の輪を全国的に広めることで世代や生活環境の枠を超え、理解し合い助け合う 「グロー
バル・ファミリー」 の実現へとつなげるため、ここに全国相互扶助生活安心組合(あんしん組合)を設立
するものです。 

                                         

 

平成21年3月6日

全国相互扶助生活安心組合(あんしん組合)

設立準備委員会一同